7月14日 神奈川県横浜市にて、東日本地域の会員様向けに7月定例のベーシックコースを開催いたしました。
ご参加頂きました会員のみなさま、ありがとうございました。

そして、新しく入会された6名の会員様、入会おめでとうございます。

事務局一同、新入会をお喜びするとともに心より歓迎いたします。
これから当会会員として大きく成長されることを期待しております。

今回のベーシックコースのテーマは「胸椎」でした。

胸椎は、姿勢調整分野では欠かせない重要な部位になります。
胸椎のセグメンタルディスファンクション(関節機能障害)は、
姿勢を複合的に悪化させる要因になります。

胸椎の調整は姿勢改善効果が高い反面、安易に背中をバキボキさせてしまうと、呼吸や内臓機能の低下も起こす可能性のある部位でもあるため、治療家のみならず学生の部活でもお互いに背中の骨を鳴らさないなどの注意が必要です。

当会では厚生労働省医政局医事課と共に、安全な施術を実現するために講習会を開催しており、

危険な手技についての検討を重ねてきた博士の先生たちにも協力を頂きながら、安全な胸椎への施術を実現しています。

当会では、胸椎に限らず過去20数年間にわたって、会員による施術事故の発生はゼロとなっています。
会員は念のため損害賠償保険への加入が義務づけられておりますが、長年、損害賠償事故がないため公式に表彰されております。

国民生活センターの調査報告にもあるように、柔道整復師などの国家資格保有者を含めて、手技療法の臨床現場では肋骨骨折などの重大事故も多く発生しているのにもかかわらず、当会会員様たちの施術では1件も重大事故が発生していないのは、当会の安全性に対する教育と技術の検討会や定期的な技能チェックの取り組みの効果だと言えます。

施術技術に対する会員皆様の真摯な向上心と、お客様来院者様に対する深い愛情と誠意にはいつも深く感謝申し上げます。

桑岡俊文講師による 胸椎の構造と検査方法など専門的な講義を受け、
会員の皆様も現場のお客様への対応も含めて勉強になった様子でした。

KCS桑岡俊文会長の上部胸椎調整テクニックの指導を熱心に聞く会員のみなさん

KCS桑岡俊文会長の上部胸椎調整テクニックの指導を熱心に聞く会員のみなさん

桑岡俊文博士の 胸椎部へのテクニックの説明と研修が行われました。

胸椎の特殊な構造と脊柱との連動性などが詳しく解説され、解剖学や生理学などの基礎医学の重要性を示唆され、会員の皆様は、姿勢科学に基づいた胸椎部へのテクニックや胸椎の細部の関節への細やかな調整技術を熱心に学んでおられました。

医学を学ばずに骨格調整を行っている未熟な治療家が国内には多く存在するのは非常に危険です。
私たちは、すべての治療家に正しく学んでもらい、施術事故を起こさないようにしてもらうことを願います。

会員の皆様も改めて学理教育の必要性・正確で安全な技術の習得の必要性を再認識された様子でした。

胸椎の特徴的な性質と、調整の際の注意点を説明するKCSの桑岡会長。

胸椎の特徴的な性質と、調整の際の注意点を説明するKCSの桑岡会長。

現在、姿勢科学は大学教育となっております。それを知らずに、中途半端な知識で姿勢を語っている自称姿勢専門の治療家も多く、その結果、知らないうちに体を壊されている可能性もあるので、国民の皆様は注意が必要です。

私たちは国や厚生労働省へも全国規模のネットワークを活かして引き続き働きかけを行い、数日間のセミナーで開業しているような未熟な治療家が起こす事故をなくしていくように、民間療法をしっかりと資格化もしくは身分制度が確立されていくことを望みます。

 

早くも来年実施されるアメリカセミナーツアーの案内もさせて頂きました。
アメリカの大学で解剖学(ANATOMY)を大きなラボ(研究室)で行います。
教授陣が直接教える質の高い人体解剖を中心としたツアーです。
ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。