11月20日(土)21日(日)の2日間 で2021年後期のテクニカルアドバンスセミナーを開催いたしました。

このセミナーは受講条件があり、当会会員の誰でも受講できるというセミナーではありません。
各地域、受講条件を満たした選抜された会員の皆さんが、KCSの真髄とも言える奥深いテクニックを学べる場です。
今回は緊急事態宣言もあけ感染拡大もひと段落したことを受けて、北海道・北陸・関東の会員の皆さんも本部会場に多数参加されました。やはり、本部会場に来ると緊張感も違うし、遠かったけど来てよかった!との会員さんの声を多くいただきました。

今回のテクニカルアドバンスセミナーでとり扱ったメインテーマは「脊柱」でした。
テクニックは主に頸椎です。

脊柱におけるカウンターテクニックを中心に、今まで学んできたテクニックをさらにシャープに関節をターゲットにできるテクニックです。特に「最小の力で最大の効果を!」という人体への負担を最小限にするという人間のからだを大切に考えている当会ならではの新しい技術体系です。

会員の皆さんからも、「これが出来たらすごい❕」との声が聴かれました。

頸椎は脊柱の中でも特に小さく、触診力が重要になります。脊柱の中でも累積刺激を与えると慣性のむち打ち症のような症状を引き起こす恐れがあり、過剰な刺激を極力避けなければなりません。

巷では頸椎への過剰刺激を加えたり、訴訟を起こされたりといったトラブルが起きています。KCSは的確な触診力と適切な刺激(技術)を用いることでお客様の体を壊すことなく改善を目指していきます。

講師はKCS代表 桑岡俊文会長。

1日目は 胸椎・腰椎のテクニックに加えて 環椎  へのテクニックを学びました。ユニットで変化する頸椎のSDに対応するためのテクニック、講義・技術を学びました。

椎体関節のアッパーを狙う??ローアーを狙う??ユニット??頭から煙を出されている会員さんも見えました❕

2日目は脊柱における椎間板について、椎間板ヘルニアガイドラインや機能性寝具なども 交えて詳しく学びました。

トレーニングをする会員の皆さん

頸椎部は 後頭骨に対するテクニックも学びました。後頭骨に関してはアドバンスセミナーでなければ学べない技術です。そういった意味でも、アドバンスセミナーに参加する意味はとても大きいですね。

後頭骨一つにしても奥は深いです。もっと細かくリスティングを出せばさらに技術は深まります。

頸椎の施術は本当に危険であり、細心の注意を払わないといけません。そのためには3000~5000くらいの臨床が必要になると桑岡会長は講義されました。

テクニックのセミナーでありながら、技術を通じて姿勢調整法、解剖学、機能学などの知識や理論の理解を深めると同時に、一人ひとり違う体、一人ひとり違う考え方のお客様にどのように向き合い、体のことや姿勢の大切さをその人にわかるように伝えていくのか、ということも考える時間となりました。

カイロ・整体という名前で国民が壊されている現状を鑑み、国家資格にならない業界の現状があります。勉強を積み重ねたKCSの会員の皆さんのような施術者を集めた徒手療法家という人たちが増えていかないといけません。

頸椎の講義を行う桑岡会長
棘突起の構造からも触診の方法など詳しく解説されていました

アドバンスセミナーに参加され、アドバイザーになっていかれるということは 一会員としてのみでなく指導者としての重要な役割を担っていく人になるわけです。今回受講された多くの会員さんが店長さんやオーナーさんに育っていかれ次回は自分のメンバーさんをたくさん連れて受講されていると嬉しいですね。

今回参加した会員の皆さんは、今回の学びを生かし、リーダーとして自分の自身の事業や店舗だけでなく、業界を牽引していく人たちとなっていくように明日からそれぞれの役割を果たしていくことになります。
今年30周年を迎えるKCSは、そうした会員と共に、業界発展のためにも邁進していきます。

また、今回のセミナーでは、先日行われた ICoC(世界手技療法会議)へ参加されたKCS会員の皆様に参加証明書が届きましたので、お渡しすることが出来ました。

今回は国内での開催でしたが発表をされた多くの先生方、素晴らしい内容でした。来年度はぜひ国外で開催され、多くの先生方の論文が発表されることを期待してやみません。